DJI から初の360°カメラが1インチセンサーを搭載して登場しました。明るい場所では大概どのカメラでも綺麗に撮影できると思っているので、この記事では Osmo 360、Insta360 X5、そしてInsta360のLeica 1インチ 360モジュールについて、夜間に撮影した作例を用いて、その暗所性能を比較します。
標準撮影モードでの比較
Osmo 360 vs X5 vs Leica
まず、各カメラの基本性能を確認するため、夜間に標準撮影モードで比較を行いました。撮影場所は浅草寺、設定は下記になります。
- 撮影モード:標準
- 解像度:8K
- フレームレート:30fps
Osmo 360
標準モードでも非常に優れた性能を発揮します。高解像度(8K)と優れたダイナミックレンジにより、暗い場所でもノイズが少なく、360°カメラにしては細部まで比較的鮮明に映像を記録します。
Insta360 X5
標準モードは、Osmo 360と比較するとノイズが目立ちやすく、夜間の撮影ではディテールが失われがちです。
Leica 1インチ 360モジュール
大きなセンサーサイズを搭載していますが、標準モードの夜間撮影では、Osmo 360の8K解像度による鮮明さに及ばない印象です。
Super Night vs Pure Video
次に、それぞれの専用暗所モードを比較します。
Osmo 360「Super Night」
標準モードに比べハッキリとした違いは今回の作例では感じられませんでした。
Insta360 X5の「Pure Video」
Insta360の強力なソフトウェア処理により、標準モードから画質が向上している様に感じることが出来ます。ダイナミックレンジが広がり、暗部のディテールが若干改善されています。
標準モード vs Super Night(Osmo 360)
今回の作例からは標準モードと「Super Night」モードの間に大きな画質の違いは感じられませんでした。そもそもsuper night が撮影時の設定自体が変わっているのか撮影後の調整が違うのか分かりませんが、個人的には標準でも十分に綺麗だと感じたので余り気にはなりませんでした。その方がシチュエーション毎にモード設定を変更せずに済むし、反対に「super night」のまま日中に撮影してしまい失敗。なんてことにもならないで済むので便利です。
標準モード vs Pure Video(Insta360 X5)
標準モードから「Pure Video」モードへ切り替えることで、画質が大きく向上します。この専用モードを使用することで、標準モードで失われがちだったディテールが回復し、より見栄えの良い映像になります。
名前が PureVideo のため一見汎用的に使える様に感じてしまいますがこちらは低照度用のモードの様です。そのため日中の屋外などでは使わない方が賢明な様子。実際に比較はしていませんが後日改めて比較できればと思います。
結論
Osmo 360は、標準モードでも高解像度で安定した映像を提供し、専用の夜間モード(Super Night)でも一貫した高品質を保ちます。一方、Insta360 X5は「Pure Video」モードで性能が向上するものの、Osmo 360の持つ安定した基本性能からは少し見劣りを感じました。また、Leicaモジュールは1インチセンサーは積んでいるものの、解像度ではOsmo 360に劣る結果となりました。
Osmo 360は、どのようなモードでも高品質な撮影を可能にする選択肢としてお薦め出来るカメラです!
今回は暗所性能に焦点を置いて比較しましたが360°カメラの使いやすさはオプションやアプリの便利さも大きく影響するため、それらも追って比較していきたいと思います。
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